兵庫県淡路市の舟木遺跡 (現地公開見て歩き232)

2019年02月23日、
兵庫県淡路市の舟木遺跡の現地説明会に行って来ました。
弥生後期から庄内期にかけての鍜治集落の遺跡です。
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五斗長垣内遺跡と舟木遺跡については年代が気になっておりました。
今回の説明会資料によれば、28年度・29年度調査区は
弥生後期後半~弥生終末期(2世紀後半~3世紀前半)とされています。
これは、庄内期の遺跡という理解で良さそうです。
淡路市HPにも森岡秀人氏の寄稿文があり、それによると、
  「舟木遺跡は庄内式期の時期まで衰退せず、継続している。
  しかし、布留式段階には繋がることなく終焉する。」
と書かれています。
五斗長垣内遺跡も舟木遺跡とほぼ同じ時期の遺跡で、
舟木遺跡よりも少し古い時期に終焉したということのようです。


大池の西から見た今回の調査現場。
尾根の上から竪穴住居跡が見つかったようです。
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石上神社の裏手の谷間。右手の森は28年度・29年度の調査区です。
奥に今回の調査区が見えます。
現場へはここから向うのが正解のようです。
ここなら車が通るようですし、他には超狭い道しかありませんので。
28年度、29年度、30年度の3枚の説明会資料が用意されていました。
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径5.6mの円形の竪穴住居跡です。弥生後期。
係員の右手、足元の四角い凹みは過去の調査の痕跡です。
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壁際に溝跡の線が引かれています。これから掘るのでしょうか。
左上には気になる石が見えます。
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住居の中央には中央土坑の線が引かれています。
中央土坑手前の表示板のあたりから鉄器や砥石が出土したそうです。
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出典は忘れましたが、
過去の調査で見つかった住居跡の分布図をPCに保存しておりました。
一番北の円形住居が今回の円形住居と完全に一致します。
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遺物です。
鏡片。27年度の出土品。
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絵画土器。28年度の調査区からの出土品です。
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参考資料。建物の絵画。
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鉄製の釣り針とヤスのエックス線写真。
釣り針にもヤスにも逆刺(かえし)が付いています。
釣り針は28年度、ヤスは29年度の出土らしいです。
保存処理加工をしている最中だそうで、現物はありません。
どちらも去年3月25日の説明会で展示されたかも知れません。
行きたかったのですが、当日は姫路市の和久遺跡に行っておりました。
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29年度の調査ではイイダコ壺も出土しています。
説明会資料によると、
絵画土器とヤスとイイダコ壺は近くの調査区から出土しています。
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28年度・29年度調査区では
北側3カ所の建物がいずれも2棟重なって見つかっており、
建て替えられていたようです。

ここからは今回の出土品かな、たぶん。(保証はしませんが…)
鉄器。
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砥石。
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河内からの搬入土器。
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北近畿(丹波方面)からの搬入土器。
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器台形土器。他の遺跡では見ない形だそうです。
赤い色は当地の特徴らしいです。
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上の土器2点の裏返しの写真。
左の土器にはタタキの跡が残りますが、
右の土器ではそれが丁寧に消されているそうです。
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遺跡の現場から分水嶺の方角を見ています。
右の森が石上神社、左の黒い森が28年度・29年度の調査区です。
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石上神社の案内板が見えます。
背中の方にある分水嶺を越えて本四仁井の高速バス停に向かいます。
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